脂肪吸引手術は、贅肉が集中している部位の脂肪だけを取り除く手術です。

スリムなボディーラインへと変化をもたらしてくれる手術で、短時間で大きな変化を感じられる体型の矯正方法です。

薄着の季節が近づく4月、5月になると身体をケアするための方法として、脂肪吸引を選択する患者様が増えているのが事実です。

特に、脂肪吸引部位の中で二の腕の場合、単に二の腕のボディーラインが細くなる効果だけでなく、上半身全体が華奢で繊細な印象を与えることができるため、多くの女性がご希望される脂肪吸引部位でもあります。

脂肪吸引手術を行ってみると、理想的なボディーラインを作るため、周辺部位の脂肪吸引も併せて考えられる方が多いです。

二の腕の場合、脇、副乳、後ろ脇、首の後ろ部分、ブララインまで、二の腕のスリムなボディーラインに加え、全体的な上半身のボリューム感を減少する事ができる周辺部位の脂肪吸引を並行するケースが多くあります。

今日のケースでご説明する患者様は、二の腕の脂肪吸引と一緒にバランスを整える、連結部位の脂肪吸引を一緒に進行されました。

ケースチェックで、変化の度合いを詳しく確認してみます。

【患者様情報】

年齢 : 30代前半

職業 : 主婦

身長 : 160cm

体重 : 50kg

bmi : 19

*患者様と類似のスペックであっても脂肪吸引手術の結果には差があります。

患者様は過去、当院で太ももの脂肪吸引を行った後、こつこつと運動を並行して体重減量に成功なさいました。

そのまま体形を維持してこられましたが、急に不規則な食生活を繰り返し、リバウンド現象が発生。

上半身を一際大きく見せる大きな二の腕の贅肉のせいでストレスを感じていました。

体型診断の結果、こちらの患者様は

1. 上半身全体に、脂肪量の多い体型。

2. 二の腕の連結部位である後ろ脇、副乳、脇、ブララインも吸引する脂肪量が十分にあり、二の腕の脂肪吸引と一緒に手術する部位としてお勧めしました。

3. 但し、二の腕のボディーラインより気になっていた、首の後ろ部分の場合、本来、患者さんの骨の形と筋肉のラインであったので首の後ろ部分の脂肪吸引はお勧めしませんでした。

よって、患者様に次のような二の腕の脂肪吸引手術プランをご提案しました。

1. 二の腕の脂肪吸引と後ろ脇、副乳、脇、ブラライン脂肪吸引により、二の腕と共に体が小さく見えるように手術を計画しました。

2.患者様が気になっていた首の後ろの部分の場合、脂肪吸引より、首や肩のラインをスリムにする肩のボトックスと姿勢矯正を勧めました。

腕脂肪吸引手術の前と1ヶ月後に撮影された比較写真です。

[赤い点線- 手術前、青い点線- 手術後]

[手術部位や吸引量]

手術部位 : 二の腕、副乳、脇、ブラライン

脂肪吸引量 : 2400cc

患者様は過去、太ももの脂肪吸引後スリムになった下半身のボディーラインに合わせて、バランスを取るために上半身の吸引もお考えでした。
スリムな二の腕のボディーラインのために二の腕と副乳、脇 ブララインの脂肪吸引により、

華奢な上半身に変化することを目標とされました。
手術1ヶ月後に撮影された写真からも分かるように、二の腕と二の腕の連結部位を一緒に吸引することで、二の腕のボディーラインがスリムになっただけでなく、上半身全体がバランスに合ったサイズへ変化したことが確認できました。

手術前、患者様のお悩みと体型を全体的診断する理由は、単に脂肪量を最大に吸引することを目指すのではなく、脂肪吸引後、完璧に近い身体のバランスを取れるようにするためです。

また、腕脂肪吸引の変化を持続的に維持するためには、アフターケアと圧迫服の着用などをしっかりと行っていただく必要があります。

一定期間回復を経た後、お食事管理とたゆまぬ運動を並行ししていただく事が大切です。脂肪吸引後にシナジー効果が得られるよう努力していただくことが必要です。